2009年 07月 31日
紫外線対策は万全ですか |
今年はなかなか梅雨が明けませんが、雲間からの太陽の日差しも一途に強くなっています。
ご存知、紫外線が一年間の中で最も強く降り注ぐ季節の到来です。紫外線は殺菌作用があり、有用な場合もありますが、人体には悪影響。肌のケアと病気の予防のために、紫外線に対する対策を講じましょう。
紫外線とは
光には波長があり、波長が短いと青から紫へ、波長が大きいと黄から赤と、波長の長短によって色ガ表されます。生物によってみえる色の範囲が限られており、可視光線というのが人間の肉眼でみえる光の波長の範囲です。人間の見えない範囲の光が、赤外線または紫外線といわれるものです。紫外線はA・B・Cの3種類に分類されます。C領域は空気中の分子とオゾン層によってほとんどさえぎられ、地表に届くことはありません。B領域もほとんどは吸収されますが、一部は地表に届き、皮膚や目に有害です。ただこの波長は、ビタミンDを体内で合成させるという点もあります。ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を促す働きがあります。C領域の害は弱いですが、長時間浴びることは危険とされています。
このように、紫外線は非常に強力な光で、太陽の光で殺菌するのもこの紫外線の力によるものです。現佐、フロンガスによるオゾン層の破壊から、このB領域紫外線の地表進入が問題となっています。紫外線は雲や大気中の物質によってもさえぎられるためか、近年の大気浄化政策に世より紫外線は微増傾向にあります。しかし、オゾン層保護政策による、沖縄などオゾン量が増加している地方もあるようです。
紫外線による健康の影響
●皮膚への影響
多くの研究を重ねることにより、紫外線を浴びすぎると人体に悪影響を及ぼすことがわかってきました。一般には、肌の色が濃いほうが紫外線に強いようです(日焼けするのはそのため。自衛作用といわれる)。しかしむやみに日焼けするのは禁物です。DNAを傷つける作用があるため、修復が間に合わないほどたくさんのキズができれば、皮膚にシミやしわが出来るだけではなく、DNAの変異により皮膚がんになる可能性があるからです。紫外線の影響は蓄積されて何十年か後に来るため、病気を予防するためにも対策をしましょう。
●眼への影響
肌のしわを作るだけではなく、目にも影響を及ぼすことをご存知でしょうか?眼に入った紫外線は、角膜や水晶体によって吸収され、残りの1~2%ほどが網膜へと到達します。これが、眼病や老化につながっているといわれています。中でも角膜が白くにごる「白内障」や、結膜の一部が異常増殖する「翼状片」は紫外線との関係が深いことがわかっています。高齢者に白内障が多いもの、長年の紫外線の影響によるためといわれています。他には、雪面など紫外線の反射率の高い場所で起きる"雪目"が有名です。強い紫外線のばく露による角膜の炎症によるものです。
●サーファーは髪の毛に注意?
男性は「紫外線なんてへっちゃら」なんていう方が多いと思いますが、皮膚ばかりではなく、髪の毛にもダメージを与えます。髪や頭皮を乾燥させ、シスニン結合という髪の強さを保つ構造を破壊。結果、髪内部のたんぱく質が破壊し、茶色くなったりパサついたり、張りがなくなって最終的には抜けてしまいます。スノーボーターやサーファーも、肌だけではなく髪も日焼けを起こします。パサついた茶色の髪の毛は紫外線の影響の証拠。強い紫外線の元で遊ぶ際は、お肌と同様、髪のケアも忘れずに。
紫外線の対処法
紫外線が肌に悪いということは先に述べました。肌の老化の80%は紫外線が原因だという話もあるくらいですが、肌に悪いとは言うものの、生きていく限り100%カットすることは出来ません。紫外線によって受けるダメージをいかにして最小限に食い止めるかが、シミやしわ、皮膚の病気の予防につながっていきます。梅雨も明け、より日差しがきつく、紫外線も強くなるこの季節、出来るところから対策を講じましょう。
紫外線A波は、曇り空やガラスも突き抜ける
私たちが普段浴びている紫外線の9割はUV-A波で、1割はUV-B波。その9割のA波は、ガラスや雲を突き抜けて屋内にも侵入してきます。曇りの日でも60%、雨の日でも20%はあるので、どんな天気であっても対策は必要です。1日の中で紫外線が強いのは10~14時。年間では4~9月頃です。また、海や水の中にも80~90%程度通過してゆきます。B波は毒性があるものの皮膚のおくまで届きませんが、A波は皮膚の奥まで進入し、皮膚の弾力を奪いしわやたるみを作り出します。若い肌を保つためには、いつでもUVケアが必要のようです。
紫外線の浴びすぎを防ぐには
太陽から紫外線が降り注ぐ限り、紫外線から逃れることは出来ませんが、対策を講じることで、かなりの量を防ぐことは出来ます。一説では、皮膚の老化の80%は紫外線による老化、残りの20%は加齢による老化とも言われます。健康的で若々しい皮膚を保つために、紫外線とうまく付き合う方法をとりましょう。
●紫外線の強い時間帯を避ける
上にも記しましたが、10~14時ころが特に紫外線の多い時間とのことです。特に5月ごろは要注意です。戸外に出る際は、なるべくこの時間を避けましょう。
●日傘を使う、帽子をかぶる
日中の日差しが強いときには、日傘や防止が効果的です。日傘はUVカットタイプを、防止はツバが7㎝以上のものがお勧め。顔面にかかる紫外線を60%カットしてくれます。
●眼鏡で防ぐ
完全に防ぐことは難しいですが、UVカット加工の眼鏡をかけると良いでしょう。色の濃い紫外線カット機能のないサングラスは、瞳孔が開き、光を吸収しようとするのでお勧めできません。コンタクトレンズのほとんどは紫外線を吸収し、網膜を保護します。
●日焼けサロンは使わない
日焼けサロンは紫外線を使っており、皮膚や目を損傷します。利用することなどもってのほかです。
●日陰を利用する
日陰は日向に比べ、紫外線を50%カットしてくれます。しかし、紫外線には空気中から散乱したり、地面や建物からの照り返しもあるのでご注意。
●衣服で覆う
襟付きシャツや7部袖など、体を覆う部分の多い服が効果的。日中は暑いですが黒地のものが良いようです。生地はポリエステルや木綿のように網目がしっかりしたものを。UVカットウェアもあります。
●日焼け止めクリームを”上手に”塗る
衣類で覆うことの出来ないところには、日焼け止めクリームが効果的。クリームの用途や効果は商品によって違うので、記載の説明をよく読みましょう。また規定量を守り、うなじや耳たぶ、首など塗り残しのないように。3時間に1回は塗り替えましょう。
ご存知、紫外線が一年間の中で最も強く降り注ぐ季節の到来です。紫外線は殺菌作用があり、有用な場合もありますが、人体には悪影響。肌のケアと病気の予防のために、紫外線に対する対策を講じましょう。
紫外線とは
光には波長があり、波長が短いと青から紫へ、波長が大きいと黄から赤と、波長の長短によって色ガ表されます。生物によってみえる色の範囲が限られており、可視光線というのが人間の肉眼でみえる光の波長の範囲です。人間の見えない範囲の光が、赤外線または紫外線といわれるものです。紫外線はA・B・Cの3種類に分類されます。C領域は空気中の分子とオゾン層によってほとんどさえぎられ、地表に届くことはありません。B領域もほとんどは吸収されますが、一部は地表に届き、皮膚や目に有害です。ただこの波長は、ビタミンDを体内で合成させるという点もあります。ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を促す働きがあります。C領域の害は弱いですが、長時間浴びることは危険とされています。
このように、紫外線は非常に強力な光で、太陽の光で殺菌するのもこの紫外線の力によるものです。現佐、フロンガスによるオゾン層の破壊から、このB領域紫外線の地表進入が問題となっています。紫外線は雲や大気中の物質によってもさえぎられるためか、近年の大気浄化政策に世より紫外線は微増傾向にあります。しかし、オゾン層保護政策による、沖縄などオゾン量が増加している地方もあるようです。
紫外線による健康の影響
●皮膚への影響
多くの研究を重ねることにより、紫外線を浴びすぎると人体に悪影響を及ぼすことがわかってきました。一般には、肌の色が濃いほうが紫外線に強いようです(日焼けするのはそのため。自衛作用といわれる)。しかしむやみに日焼けするのは禁物です。DNAを傷つける作用があるため、修復が間に合わないほどたくさんのキズができれば、皮膚にシミやしわが出来るだけではなく、DNAの変異により皮膚がんになる可能性があるからです。紫外線の影響は蓄積されて何十年か後に来るため、病気を予防するためにも対策をしましょう。
●眼への影響
肌のしわを作るだけではなく、目にも影響を及ぼすことをご存知でしょうか?眼に入った紫外線は、角膜や水晶体によって吸収され、残りの1~2%ほどが網膜へと到達します。これが、眼病や老化につながっているといわれています。中でも角膜が白くにごる「白内障」や、結膜の一部が異常増殖する「翼状片」は紫外線との関係が深いことがわかっています。高齢者に白内障が多いもの、長年の紫外線の影響によるためといわれています。他には、雪面など紫外線の反射率の高い場所で起きる"雪目"が有名です。強い紫外線のばく露による角膜の炎症によるものです。
●サーファーは髪の毛に注意?
男性は「紫外線なんてへっちゃら」なんていう方が多いと思いますが、皮膚ばかりではなく、髪の毛にもダメージを与えます。髪や頭皮を乾燥させ、シスニン結合という髪の強さを保つ構造を破壊。結果、髪内部のたんぱく質が破壊し、茶色くなったりパサついたり、張りがなくなって最終的には抜けてしまいます。スノーボーターやサーファーも、肌だけではなく髪も日焼けを起こします。パサついた茶色の髪の毛は紫外線の影響の証拠。強い紫外線の元で遊ぶ際は、お肌と同様、髪のケアも忘れずに。
紫外線の対処法
紫外線が肌に悪いということは先に述べました。肌の老化の80%は紫外線が原因だという話もあるくらいですが、肌に悪いとは言うものの、生きていく限り100%カットすることは出来ません。紫外線によって受けるダメージをいかにして最小限に食い止めるかが、シミやしわ、皮膚の病気の予防につながっていきます。梅雨も明け、より日差しがきつく、紫外線も強くなるこの季節、出来るところから対策を講じましょう。
紫外線A波は、曇り空やガラスも突き抜ける
私たちが普段浴びている紫外線の9割はUV-A波で、1割はUV-B波。その9割のA波は、ガラスや雲を突き抜けて屋内にも侵入してきます。曇りの日でも60%、雨の日でも20%はあるので、どんな天気であっても対策は必要です。1日の中で紫外線が強いのは10~14時。年間では4~9月頃です。また、海や水の中にも80~90%程度通過してゆきます。B波は毒性があるものの皮膚のおくまで届きませんが、A波は皮膚の奥まで進入し、皮膚の弾力を奪いしわやたるみを作り出します。若い肌を保つためには、いつでもUVケアが必要のようです。
紫外線の浴びすぎを防ぐには
太陽から紫外線が降り注ぐ限り、紫外線から逃れることは出来ませんが、対策を講じることで、かなりの量を防ぐことは出来ます。一説では、皮膚の老化の80%は紫外線による老化、残りの20%は加齢による老化とも言われます。健康的で若々しい皮膚を保つために、紫外線とうまく付き合う方法をとりましょう。
●紫外線の強い時間帯を避ける
上にも記しましたが、10~14時ころが特に紫外線の多い時間とのことです。特に5月ごろは要注意です。戸外に出る際は、なるべくこの時間を避けましょう。
●日傘を使う、帽子をかぶる
日中の日差しが強いときには、日傘や防止が効果的です。日傘はUVカットタイプを、防止はツバが7㎝以上のものがお勧め。顔面にかかる紫外線を60%カットしてくれます。
●眼鏡で防ぐ
完全に防ぐことは難しいですが、UVカット加工の眼鏡をかけると良いでしょう。色の濃い紫外線カット機能のないサングラスは、瞳孔が開き、光を吸収しようとするのでお勧めできません。コンタクトレンズのほとんどは紫外線を吸収し、網膜を保護します。
●日焼けサロンは使わない
日焼けサロンは紫外線を使っており、皮膚や目を損傷します。利用することなどもってのほかです。
●日陰を利用する
日陰は日向に比べ、紫外線を50%カットしてくれます。しかし、紫外線には空気中から散乱したり、地面や建物からの照り返しもあるのでご注意。
●衣服で覆う
襟付きシャツや7部袖など、体を覆う部分の多い服が効果的。日中は暑いですが黒地のものが良いようです。生地はポリエステルや木綿のように網目がしっかりしたものを。UVカットウェアもあります。
●日焼け止めクリームを”上手に”塗る
衣類で覆うことの出来ないところには、日焼け止めクリームが効果的。クリームの用途や効果は商品によって違うので、記載の説明をよく読みましょう。また規定量を守り、うなじや耳たぶ、首など塗り残しのないように。3時間に1回は塗り替えましょう。
by wph-sigino
| 2009-07-31 16:43
| 紫外線