2010年 08月 25日
水で体メンテナンス その2 |
ボトルウォーターは何を、どう選ぶ?
種類を飲み比べて 自分に合う水を探そう
国内で販売されているミネラルウォーターは、薬500種類。この中から自分に合う水を探す際、手がかりになるのがボトル裏の成分表です。まず見るべきは、水素指数を示すPHと、カルシウムとマグネシウムの含有量を示す硬度。
硬度100以下は軟水、それ以上は中・硬水です。サプリメントや薬を飲むときは中性の軟水を、肉の煮込みには硬水を使うなど、それぞれの特性を知れば用途に応じた使い分けも可能です。
おいしく飲めて、スムーズに体に吸収されるPHや硬度は、人それぞれ。大切なのは、自分の体や目的にあった水を探すことです。
買う前に、成分チェックしよう
硬度
水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を数値化したもの。
(カルシウム量×2.5)+(マグネシウム量×4)で計算します。
日本は地形が起伏に富み、水の流れが急すぎるため、水が地中のミネラルを取り込めず、硬度100以下の軟水がほとんどとなっています。腎臓に問題がある人は、硬水を飲むと結石ができやすくなるので、注意が必要です。
PH
pHは、水素指数の略称。0から14までの数値で酸性とアルカリ性の度合いを示します。
pH7を中性点とし、それより高いとアルカリ性、低いと酸性になります。人の体はpH7.35~7.45の間を保っていますが、疲労時は酸性に傾きます。そんなとき、アルカリ性のものを摂取するとバランスが戻ります。
採水地
国産、輸入品を問わず、採水地の明記が義務付けられています。日本では、北海道から沖縄まで、ほぼ全土でボトルウォーターの原水が採取されています。沖縄の水は硬度が高め、関東の水はミネラルが多めなどの傾向はありますが、地方による明確な違いはありません。採水された場所で水の個性は決まると考えられます。
原材料名(原水の種類)
浅井戸水・・・浅井戸からポンプなどにより取水した地下水。
深井戸水・・・70m以上の井戸からポンプなどにより取水した地下水。
湧 水・・・・自噴している地下水。
鉱泉水・・・・自噴する地下水のうち、水温が25℃未満の地下水で、溶けている鉱物などで特徴付けられる地下水。そのうち天然発泡しているものは、発泡水。
温泉水・・・・自噴する地下水のうち、水温25℃以上の地下水、または、温泉法第2条に規定される溶存鉱物質などにより特徴付けられる地下水のうち飲用適のもの。
伏流水・・・・氷河、河川、湖などの水脈が地中にもくぐり、透水層が河川と交わるとき透水層内に生じる流水。
鉱 水・・・・ポンプなどによる取水した地下水のうち、溶けている鉱物などで特徴付けられる地下水。
品名(ボトルウォーターの種類)
ナチュラルウォーター 特定水源より採水された地下水をろ過、沈殿および加熱殺菌したもの。
ナチュラルミネラルウォーター 特定水源より採水された地下水のうち、地下で滞留または移動中に無機塩類が溶解したもの。鉱水、鉱泉水など。処理方法は、ろ過、沈殿及び加熱殺菌に限る。
ミネラルウォーター 特定水源により採水された地下水を、ろ過及び加熱殺菌以外に次に挙げる処理を行ったもの。複数の原水の混合、ミネラル分の調整、オゾン殺菌、紫外線殺菌、ばっ気(水を空気に接触させる)など。
ボトルウォーター 飲用適の水(純粋、蒸留水、河川の表流水、水道水)。処理方法の限定なし。
価格、機能、それとも見た目?浄水器の選び方
どんな水が飲みたいかが決め手の浄水器。イメージに惑わされず、自分で考えて、選ぶ姿勢が大切。
1960年前後まで、日本の水道水は、世界に名だたる良質さで知られていました。しかし、この50年の国土をめぐる変化は、水源の状態を様変わりさせ、安心して飲めないと感じる人が急増しています。
とはいえ、市販の水のみで日々の飲食に必要な水をあがなうのは、環境的に問題を感じる人は多く、結果として急速に普及しているのが浄水器です。そこで問題になるのは、どの浄水器をどう選ぶかですが、万能の水が無いのと同様、万能の浄水器も、規模の大小を問わず存在しません。
選択の目安の一つは、ほとんどの浄水器に使われている活性炭です。少量では効果が出ず、大きければ上質とも限らず、銀を含む活性炭、100万平方メートル以上の吸着表面積を持つ活性炭など、各社がその技術力でしのぎを削っています。
浄水器選びの難しさは、価格差は大きいのに、効果の差がわかりにくい点でしょう。浄水器で迷ったときには、まず、家庭用品品質表示法で決められた性能表を見比べて下さい。浄水器には効果・効能などの表示は一切しないことになっています。うたい文句のある場合は注意してください。
浄水器の種類
ポットピッチャー型
ポットピッチャーの中にろ材がついているタイプ。持ち運びに便利で、気軽においしい水を飲むことが出来ます。メーカーと機種によって異なりますが、活性炭、中空糸膜、イオン交換ろ過(セラミック)、不繊布などが組み合わされているものが多いようです。ペットボトル入りのミネラルウォーターに代わって最近多く取り入れられるようになりました。
アルカリイオン整水器ろ過した水を電気分解して整水します。マイナスの電極ではアルカリイオン水が、プラスの電極では弱酸性水が作られます。洗顔には弱酸性、薬を飲むときには中性、料理や飲用にはアルカリ性など、用途に応じてpHを設定して使い分けることが可能です。
蛇口直結型
蛇口の先端に取り付ける浄水器。ろ材は活性炭、中空糸膜、セラミックなどが組み合わされていることが多いようです。浄水器のサイズが小さく、ろ材も小さいので、浄水能力が他に比べて低い可能性がありますが、小さいながら高性能化されてきており、カートリッジの交換の目安も3~10ヵ月まで幅が出てきました。
据え置き型
シンクの脇や壁にかけた浄水器を、ホースで蛇口の先端とつなぐもの。蛇口直結型より浄水能力が高く、カートリッジの交換は通常年に1回程度。ろ材はメーカーと機種によって異なりますが、活性炭、中空糸膜、セラミック、不繊布などが組み合わされています。浄水の出口が水道水の出口と分かれているため、浄水が取り出しやすく、使い分けに便利です。
ビルトイン型(アンダーシンク型)
大きなカートリッジがシンクの下に組み込まれ、最もろ過能力が高いといわれます。メーカーと機種によって異なりますが、活性炭、中空糸膜、セラミック、不繊布などが組み合わされており、カートリッジは最も長持ち。給水管に直接取り付けるタイプ(ビルトイン型)と給水管から浄水栓に組み込むタイプがあり、どちらも専門の工事店による取り付け工事が必要です。
季刊 セルフドクター 特集より
種類を飲み比べて 自分に合う水を探そう
国内で販売されているミネラルウォーターは、薬500種類。この中から自分に合う水を探す際、手がかりになるのがボトル裏の成分表です。まず見るべきは、水素指数を示すPHと、カルシウムとマグネシウムの含有量を示す硬度。
硬度100以下は軟水、それ以上は中・硬水です。サプリメントや薬を飲むときは中性の軟水を、肉の煮込みには硬水を使うなど、それぞれの特性を知れば用途に応じた使い分けも可能です。
おいしく飲めて、スムーズに体に吸収されるPHや硬度は、人それぞれ。大切なのは、自分の体や目的にあった水を探すことです。
買う前に、成分チェックしよう
硬度
水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を数値化したもの。
(カルシウム量×2.5)+(マグネシウム量×4)で計算します。
日本は地形が起伏に富み、水の流れが急すぎるため、水が地中のミネラルを取り込めず、硬度100以下の軟水がほとんどとなっています。腎臓に問題がある人は、硬水を飲むと結石ができやすくなるので、注意が必要です。
PH
pHは、水素指数の略称。0から14までの数値で酸性とアルカリ性の度合いを示します。
pH7を中性点とし、それより高いとアルカリ性、低いと酸性になります。人の体はpH7.35~7.45の間を保っていますが、疲労時は酸性に傾きます。そんなとき、アルカリ性のものを摂取するとバランスが戻ります。
採水地
国産、輸入品を問わず、採水地の明記が義務付けられています。日本では、北海道から沖縄まで、ほぼ全土でボトルウォーターの原水が採取されています。沖縄の水は硬度が高め、関東の水はミネラルが多めなどの傾向はありますが、地方による明確な違いはありません。採水された場所で水の個性は決まると考えられます。
原材料名(原水の種類)
浅井戸水・・・浅井戸からポンプなどにより取水した地下水。
深井戸水・・・70m以上の井戸からポンプなどにより取水した地下水。
湧 水・・・・自噴している地下水。
鉱泉水・・・・自噴する地下水のうち、水温が25℃未満の地下水で、溶けている鉱物などで特徴付けられる地下水。そのうち天然発泡しているものは、発泡水。
温泉水・・・・自噴する地下水のうち、水温25℃以上の地下水、または、温泉法第2条に規定される溶存鉱物質などにより特徴付けられる地下水のうち飲用適のもの。
伏流水・・・・氷河、河川、湖などの水脈が地中にもくぐり、透水層が河川と交わるとき透水層内に生じる流水。
鉱 水・・・・ポンプなどによる取水した地下水のうち、溶けている鉱物などで特徴付けられる地下水。
品名(ボトルウォーターの種類)
ナチュラルウォーター 特定水源より採水された地下水をろ過、沈殿および加熱殺菌したもの。
ナチュラルミネラルウォーター 特定水源より採水された地下水のうち、地下で滞留または移動中に無機塩類が溶解したもの。鉱水、鉱泉水など。処理方法は、ろ過、沈殿及び加熱殺菌に限る。
ミネラルウォーター 特定水源により採水された地下水を、ろ過及び加熱殺菌以外に次に挙げる処理を行ったもの。複数の原水の混合、ミネラル分の調整、オゾン殺菌、紫外線殺菌、ばっ気(水を空気に接触させる)など。
ボトルウォーター 飲用適の水(純粋、蒸留水、河川の表流水、水道水)。処理方法の限定なし。
価格、機能、それとも見た目?浄水器の選び方
どんな水が飲みたいかが決め手の浄水器。イメージに惑わされず、自分で考えて、選ぶ姿勢が大切。
1960年前後まで、日本の水道水は、世界に名だたる良質さで知られていました。しかし、この50年の国土をめぐる変化は、水源の状態を様変わりさせ、安心して飲めないと感じる人が急増しています。
とはいえ、市販の水のみで日々の飲食に必要な水をあがなうのは、環境的に問題を感じる人は多く、結果として急速に普及しているのが浄水器です。そこで問題になるのは、どの浄水器をどう選ぶかですが、万能の水が無いのと同様、万能の浄水器も、規模の大小を問わず存在しません。
選択の目安の一つは、ほとんどの浄水器に使われている活性炭です。少量では効果が出ず、大きければ上質とも限らず、銀を含む活性炭、100万平方メートル以上の吸着表面積を持つ活性炭など、各社がその技術力でしのぎを削っています。
浄水器選びの難しさは、価格差は大きいのに、効果の差がわかりにくい点でしょう。浄水器で迷ったときには、まず、家庭用品品質表示法で決められた性能表を見比べて下さい。浄水器には効果・効能などの表示は一切しないことになっています。うたい文句のある場合は注意してください。
浄水器の種類
ポットピッチャー型
ポットピッチャーの中にろ材がついているタイプ。持ち運びに便利で、気軽においしい水を飲むことが出来ます。メーカーと機種によって異なりますが、活性炭、中空糸膜、イオン交換ろ過(セラミック)、不繊布などが組み合わされているものが多いようです。ペットボトル入りのミネラルウォーターに代わって最近多く取り入れられるようになりました。
アルカリイオン整水器ろ過した水を電気分解して整水します。マイナスの電極ではアルカリイオン水が、プラスの電極では弱酸性水が作られます。洗顔には弱酸性、薬を飲むときには中性、料理や飲用にはアルカリ性など、用途に応じてpHを設定して使い分けることが可能です。
蛇口直結型
蛇口の先端に取り付ける浄水器。ろ材は活性炭、中空糸膜、セラミックなどが組み合わされていることが多いようです。浄水器のサイズが小さく、ろ材も小さいので、浄水能力が他に比べて低い可能性がありますが、小さいながら高性能化されてきており、カートリッジの交換の目安も3~10ヵ月まで幅が出てきました。
据え置き型
シンクの脇や壁にかけた浄水器を、ホースで蛇口の先端とつなぐもの。蛇口直結型より浄水能力が高く、カートリッジの交換は通常年に1回程度。ろ材はメーカーと機種によって異なりますが、活性炭、中空糸膜、セラミック、不繊布などが組み合わされています。浄水の出口が水道水の出口と分かれているため、浄水が取り出しやすく、使い分けに便利です。
ビルトイン型(アンダーシンク型)
大きなカートリッジがシンクの下に組み込まれ、最もろ過能力が高いといわれます。メーカーと機種によって異なりますが、活性炭、中空糸膜、セラミック、不繊布などが組み合わされており、カートリッジは最も長持ち。給水管に直接取り付けるタイプ(ビルトイン型)と給水管から浄水栓に組み込むタイプがあり、どちらも専門の工事店による取り付け工事が必要です。
季刊 セルフドクター 特集より
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by wph-sigino
| 2010-08-25 14:33
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